1. 気軽に挑戦!「平泳ぎ」の2つのコツを知ろう
「平泳ぎ」を上達させるための大切な2つのポイント、足の蹴り方と水をかくための手の動かし方をご紹介します。
① 「あおり足」に注意! 正しい足の蹴り方
平泳ぎの蹴り足は、「引き付け」と「蹴り」の2つに分かれます。注意したいのは、「引き付け」のときに足首が返らず伸びてしまう「あおり足」。原因は足が上がり過ぎてしまうことです。
「あおり足」にならないよう注意
両足を引き付けるときは、ひざは軽く曲げる程度で、かかとをお尻に近づけるようにします。お尻に近づいたら足首を返し、指先を外側に向けながらひざを伸ばしましょう。足の内側で水を外側後方へ押し出すイメージです。最後は両足を揃えてひざ、足首をしっかり伸ばします。
引き付けは力を抜いてゆったり、蹴りは力を入れて大きく蹴り出しましょう。
かかとをおしりに近づけたら足首を返し、指先を外側に向けながら膝を伸ばす。最後は両足を揃えひざ、足首をしっかり伸ばす。
② 両手は水をかき分けるように動かす
平泳ぎでは、両手で水をかき分けて前へ進むことが大切です。腕の動きは4つのステップで覚えましょう。
1. 両手はひじを伸ばし肩幅程度に広げ、親指をななめ下、小指をななめ上に向けます。
親指をななめ下、小指をななめ上に
肘を伸ばしたまま肩幅程度に広げる
2. 脇を締めながら、両腕を胸の前へ持ってきます。
脇をしめながら腕を胸の前に
3. 2のタイミングで顔を上げて息継ぎをします。
顔をあげて息継ぎ
4. 両手を前に伸ばしながら顔を水につけてフィニッシュです。
両手を前に伸ばしながら顔を水に
平泳ぎは、手と足の動作を交互に行い、両方の推進力によって進んでいきます。両方を同時に動かすと、水の抵抗を受けやすくなってしまいますので、足が終わったら手、手が終わったら足を動かして、効率よく前へ進みましょう。
手足を同時に動かしてしまうと水の抵抗を受けやすい
手と足の動作を交互に行い効率良く進みましょう
これで平泳ぎができるようになったかな?
上手にできないポイントについては、教え方の動画を参考に、親子で練習しましょう!
2.「平泳ぎ」最大のポイント、足の蹴り方を親子で練習!
平泳ぎの2つのコツのうち、感覚をつかみにくい足の蹴り方について、親子で練習してマスターしましょう。
まずは、足首が伸びたままになってしまう「あおり足」の予防方法から。
あおり足は、下半身が沈むと起こりやすくなります。けのび姿勢であごを引いて頭をしまい、お腹をへこませて身体を伸ばすように意識しましょう。
1. 足の引き付けは、ひざの曲げ方が重要
足の引き付けを練習しましょう。プールの中で壁に手をつけ、水平姿勢で行います。
補助者はお子さまの後ろに立ち、足首を持ちます。足首を水平に軽く押して、お尻への引き付けをサポートします。ひざが曲がりきるまで押す必要はありませんが、足の付け根、ひざがしっかり曲がっているか確認しましょう。足を付け根から曲げすぎると、お尻が水面から出すぎてしまうことがあります。ひざが腰より前に出ないように気をつけましょう。
また、足首を持ち上げすぎると身体が反ってしまい、あおり足になりやすくなるので注意を。
足首を持って水平に軽く押しておしりへの引きつけをサポート
足の付け根、膝がしっかり曲がっているか確認
2. 足を蹴るときは、足の裏で水を押し込むように
引き付けができたら、次は蹴り方です。足の内側を後方に向けることで水を押しやすくなります。そのためには、しっかり足首を曲げるよう意識しましょう。
補助者は引き付けた足首を曲げ、指先を外側に向けてあげます。そうすると、ひざが軽く開いて、足を蹴りやすくなります。
次に、足の内側、足の裏で外側後方に水を押し込むようにひざを伸ばします。補助者は、途中で足首が伸びてしまわないように、足首を支えます。
このとき、補助者に水の圧力が来ればしっかり水を蹴っている証拠です。
ひざが伸びたら、曲げていた足首をまっすぐ伸ばし、足を閉じて終わります。補助者は足が伸びているか確認してあげましょう。
足の内側をしっかり後方に向ける
足首を曲げたまま外側後方に水を押し込むようにひざを伸ばす
「平泳ぎ」のコツまとめ
「足の蹴り方」と「手のかき方」のコツをつかめば、「平泳ぎ」の手応えも大きく変わりそうです。
最後に大事なコツをまとめました。
- ① 足はかかとをお尻に近づけるように引き付け、ひざを伸ばすときに足首を返して指先を外側に向ける。
- ② 両手は水をかき分けるように動かす。
- そして手と足の動作、①②は交互に行う。
手と足の動きを身につけたら、あとは手足を交互に、スムーズに動かせるようになるまで練習しましょう。親子で練習に取り組めば、「平泳ぎ」がどんどん楽しくなるはずですよ!