1.「クロール」の4つのコツを、きちんと覚えよう
クロールが上手に泳げるようになるためには、4つのコツを覚えることが大切です。
まず、しっかり水に浮くための「正しい姿勢」。次に、前に進むための効果的な「腕の回し方」。そして、苦しくならないための「息つぎの仕方」。最後に「息つぎのタイミング」です。これらのコツをご紹介します。
① 浮きやすい正しい姿勢
初めてクロールを泳ぐお子さまの場合、下半身が水中に沈んでしまっていることがよくあります。身体を反らさずにしっかり伸ばして、水面と水平になるように意識しましょう。
また、ひざを大きく曲げてバタ足をするのはやめましょう。足が水面から出るほど下半身が沈んでいってしまいます。足は軽く内股にし、蹴り幅は足のサイズほどにとどめて、両足の親指が軽く触れる程度の姿勢でバタ足を行いましょう。
コツを覚えたら、それぞれのコツを一つずつ、しっかり練習しましょう!次にお子さんとの練習方法をご紹介します。
2.「クロール」のコツをつかむ、お子さまへの分かりやすい教え方
高安選手のお手本を参考に、4つコツを一つずつ、練習しましょう。
① 身体を伸ばして、浮きやすい正しい姿勢を身につけよう
まずは正しい姿勢を身につけます。
② 肩から大きく腕を回して、ひとかきでいっぱい進もう
しっかりと前へ進むための、正しい腕の回し方を練習します。
③ 正しい息つぎで、楽に呼吸できるようになろう
水泳の正しい呼吸法は「鼻から吐いて、口で吸う」ことです。鼻から吐くことによって、長く息を吐くことができ、鼻に水が入ることも防げます。
④ 息継ぎの正しいタイミングをつかもう
最後に、息継ぎのタイミングをつかむ練習です。
息つぎの向きが左右どちらか分からないときは、お子さんを背後から呼んでみます。自然に振り向いた方で息継ぎをすると、スムーズに回転できる場合が多いです。
1.顔を上げるタイミングとリズムをつかむ
まずは、水中で立って練習します。
手を回しながら顔を上げるタイミングとリズムをつかみます。両手を前方に伸ばします。息継ぎしない側の腕が回っている間に、鼻から息を吐きましょう。次に、息継ぎをする側の腕を回しはじめたら顔を横に向け、「パッ」と言って呼吸します。このとき、伸ばしている腕の肘が伸びていること、耳の後ろが伸びた肘のあたりに付いているか確認しましょう。補助者は「伸びている腕を枕に」と教えてあげると、お子さまはイメージしやすいでしょう。
呼吸が終わったら、先に顔を元の位置に戻して腕を回し、最初の姿勢に戻ります。
「クロールのコツ」おさらい
「クロール」は正しいフォームを身につければ、泳ぐスピード、泳げる距離、見た目の美しさも驚くほど変わってきますので、一つ一つのコツをしっかり身につけましょう。
最後に「クロール」をマスターするための大事なコツのおさらいです。
- ① 身体はしっかり伸ばして水平に。バタ足は膝をまげないように。大きく蹴り過ぎないこと。
- ② 腕を回すときは、肩を開くイメージで、肩から大きく回しましょう。
- ③ 息つぎは水中で「ンー」と鼻から吐いて、「パッ」と口を開いて吸う。
- ④ 伸びている腕を枕にするイメージで、腕を回しはじめたら横を向いて息継ぎ。腕が戻るまえに顔をつけます。
正しい姿勢や息つぎの方法は、いろいろな泳ぎに共通するので、クロールの基本をマスターしておくと、他の泳ぎにチャレンジするときにも役立つでしょう。クロールができれば、水泳がきっと楽しくなるはずですよ!