街中で見かける専用のスタジオやテレビ番組や雑誌で、美容・ダイエットの特集として取り上げられるなど、女性を中心に一般の方々にもかなり浸透してきたヨガ。
現在の日本のヨガ人口は約770万人、今後はさらにその数が増え、1500万人を超えるとも言われています。身体一つで手軽に出来ることで人気が出たヨガですが、一度もやったことが無い方は「瞑想」や「呼吸」、「不思議なポーズ」などから、「少し怪しいもの」というイメージを持っているのではないでしょうか?
今回は、そんな「ヨガ」についてご紹介していきます。
目次
ヨガの起源と日本のヨガに対するイメージ
ヨガの発祥はなんと4000年以上も前に遡ります。元々は山中の厳しい環境下の中で「修行」として男性のみで行われていたものでした。当時は瞑想修行により集中力を高め、「心を穏やかにコントロールする」ということがメインで「ヨガ=ダイエットや美容」という意味合いは今ほど強くなかったといえます。
美容とダイエット目的で大きく普及したヨガ
現在、ヨガには様々な流派、スタイルがありますが、2000年代に差し掛かるとハリウッドセレブたちが美容や体型維持の目的で始めた事で広まった「ハリウッドヨガ」が有名になりました。
雑誌やテレビ、映画などでこれらが紹介されたことによって、日本でもヨガをやれば、「美容やダイエットに良い」と認知され、ブームのキッカケになったと言われています。
「ヨガ」と聞くと難しいポーズでグニャグニャと手足を折り曲げているイメージですが、この「ハリウッドヨガ」は大きな動きが多く、エアロビクスの要素が多いです。
これ以外にもポーズの正確性を求められる「アイアンガーヨガ」や天井から吊るされた布を使いヨガポーズを行う「空中ヨガ」、水中で行う「SUPヨガ」など、実に多くのスタイルが存在します。場所や必要な道具も変わってきますので、ご自身の目的に合ったスタイルを選ぶようにしましょう。また、別の機会に他のスタイルのヨガも紹介します。
ヨガ人口の割合は女性が70%超!?
「ヨガジャーナル日本版調査」によると、現在の日本のヨガ人口は約770万人、諸説ありますが、実に70%以上が女性だという調査結果があります。
これらの理由からもヨガの効果の多くは女性が一般的に求める「美容法」を連想しますし、女性のための「ならいごと」というイメージに繋がります。
美容やダイエット要素で取り上げられることの多いヨガですが、本当に効果はそれだけなのでしょうか?
ヨガの呼吸がもたらす様々な効果
「呼吸で病気が治る」これだけ聞いたら、誰しもが頭に「?マーク」が浮かぶと思いますが、ヨガは本来、「呼吸によって病気を改善する治療法」として考えられていました。
皆様の周りに、いつも元気で風邪知らずの人はいないでしょうか?
毎日を健康的に過ごすためには「免疫力を高めること」がとても大切です。
「ヨガ呼吸法」は、そんな大切な免疫力を高めることが分かっています。また、他の研究結果からも、ヨガ呼吸法を行うと、リラックス効果、集中力の向上や精神の落ち着き、疲れの改善、など様々な効果が立証されていることから、ヨガは美容やダイエットに限らず普段から体調がすぐれない方や、リラックスできず、イライラ気味の方にも、おすすめできる運動です。
ヨガの科目を設ける医学部も現れていることから、医療とヨガがより近い関係になるでしょう。そうなると、今後もっとヨガ人口の増加が予想されるので今のうちに美容、ダイエット目的の方はもちろん、それ以外の方もぜひ始めてみてはいかがでしょうか。