突然ですが、両目をつぶった状態で片足立ちをしたとき、何秒間耐えることができますか?
これは、自分のバランス力を知るための簡単なテストなのですが、昔に比べ、バランス力が低下している人が増えています。バランス力はサーカスで綱渡りをするピエロやバレエダンサーだけでなく、すべての人に必要です。今回は、そんな「バランス力」についてご紹介します。
目次
あなたはどれだけできるかな?バランス力チェック
詳しい説明の前にまずは、自分のバランス力がどれくらいなのかを知りましょう。
バランス力を計るテストは意外と簡単で、ちょっとしたスペースと少しの時間があれば、行うことができます。
目指せ1分以上!「閉眼片足立ちテスト」
「目を開けたまま片足で立つ」というのは、日常生活の中で多くの方が無意識に行っている動作。ズボンや靴下をはく動作がまさにそうです。その一方で、「目を閉じたまま片足で立つ」という動作は、日常ではあまり行いません。目を閉じたまま片足で立つ動作には体のバランス力が不可欠であり、バランス力が衰えている方ほど大きくふらつきます。早速自分のバランス力をチェックしましょう!
やり方はとっても簡単。
バランス力チェック
- 姿勢を正して直立し、両目を閉じます。
- 片足のひざを曲げて床から離します。
- 軸足が少しでも元の位置からズレたり、上げた足が床についた時点で終了。足を上げてからそこまでのタイムを測定します。
気をつけるポイント!
- 両手は腰の位置に固定します。
- 左右どちらの足から、行ってもOKです
- 足を上げる高さは膝が90°以上にならないようにしましょう。
- 動画のようにふらついてしまった時点で計測は終了です。
以上がバランス力チェックのテストになります。皆さんは、何秒間片足を上げ続けることができましたか?
バランス力ってなに?良いと悪いとどうなるの?
ご自身の記録がわかったところで、年代別の評価目安を見ていきましょう。
- 20代:20秒~60秒
- 30代:15秒~55秒
- 40代:10秒~40秒
- 50代:7秒~25秒
バランス力が低下していると約3倍転倒しやすくなる!
バランス力が低下していると約3倍転倒しやすくなると言われています。
高齢者の方はもちろん、最近になって、なにもないただの道や階段でつまずく頻度が増えてきたら、今のうちからしっかりバランス力を身に着ける必要があるでしょう。
バランス力のトレーニングは、スポーツのパフォーマンスアップやダイエットに繋がる
バランス力は、“自分の体がどこにあるのかを正確に把握する能力”とも言えます。つまり、運動やスポーツの時に、自分の身体をコントロールする能力が上がれば、パフォーマンスの向上が期待できます。また、バランス力を鍛えるトレーニングは「体幹の筋肉」も使うため、バランス力と同時に「くびれ」や「引き締まった」身体が手にはいります!
さあ、バランス力を鍛えよう!
バランスの要ともいえる「体幹」を鍛え、安定させるトレーニングです。
バウンズボール
- ボールに座り、姿勢を真っ直ぐに伸ばし、安定させます。
- 坐骨でボールをとらえたら、おしりがボールから少し離れるくらいの高さでバウンドを繰り返しおこないます。
- 姿勢が崩れないようにおこなうのがポイントなので、弾む高さはご自身でコントロールしてください。
Tバランス
背中と肩、肩甲骨周辺の筋肉を鍛えるトレーニングです。上半身の細かい筋肉もバランス力向上には必要です。
- おへそがボールの頂点に来るようにしてうつ伏せでボールの上に乗ります。
つま先は地面についたままでOKです。 - 腕の力を抜いて下げた状態から、胸を張りながらアルファベットのTを作るようにして真横に両手を広げましょう。この時、背中と腕、肩甲骨でバランスを維持するよう意識してください。
ムササビボディバランス
体幹部と背中両方を鍛えるトレーニングです。お腹と背中両方を意識しながら行います。
ボールの上に骨盤からお腹が乗るようにしてバランスをとります。両手両足を床面から持ち上げ、全身を使ってバランスをとります。 徐々にボール上での滞空時間を増やしていきましょう。
バランスを崩さないようにボールの上での滞空時間が増えてきたら、成長している証ですよ!