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脳科学者・篠原菊紀教授に聞く「運動が続かない理由と、続けるコツ」 そもそも人は続けられない? 3日坊主のメカニズムを脳科学の観点から解説 コナミスポーツ&ライフ「なぜ人は続かないのか?研究所(通称:コナミつづラボ)」発表

2014年4月11日
株式会社コナミスポーツ&ライフ

株式会社コナミスポーツ&ライフでは、人々が物事を続けられない実態に向き合い、続けられるためのアイディアを生み出す「なぜ人は続かないのか?研究所(通称:コナミつづラボ)」を設立、長年スポーツクラブ運営で培った知見やノウハウに加え、あらゆる領域のプロフェッショナルに協力頂き、「続けられる」をテーマに様々な角度から研究・開発を行っています。この度、「コナミつづラボ」の客員研究員である脳科学者・篠原菊紀教授に、脳科学の観点から【運動が続かない理由】と、【続けるためのコツ】をお聞きました。

【調査事例】 新年に目標を立てるも、半年で約半数が挫折!

<質問:今年どんな目標を立てましたか? TOP5>

質問:今年どんな目標を立てましたか? TOP5

※調査対象者 一般男女20-50代20000名
2013年6月「なぜ人は続かないのか?研究所」調べ


昨年行われた調査では、新年に立てる目標ランキングの上位3位は、「ダイエット」「運動」「ランニング・ウォーキング」といった、健康や体型の変化に関する項目が占めました。ただしこれらの目標も、半年後には、ほぼ半数の人が挫折してしまっている実態が明らかになりました。上位を占めていた運動・ダイエットはいずれも、続いている人が5割を切る結果になっています。


【運動が続かない理由】とはいったい何でしょうか?
脳科学者・篠原菊紀教授に、脳科学の観点から答えていただきます!


篠原教授

篠原菊紀(しのはら きくのり)教授 諏訪東京理科大学

東京大学、同大学院教育学研究科博士課程(健康教育学)等を経て、現在、諏訪東京理科大共通教育センター教授、東京理科大総合研究機構併任教授。専門は応用健康科学、脳神経科学。多くのテレビ番組等に出演。著書に、「子どもが勉強好きになる子育て」(フォレスト出版)、「脳トレダイエット」(白夜書房)、「脳は、あなたにウソをつく!」(KAWADE夢新書)、「しなやか脳でストレスを消す技術」(幻冬舎)、ほか多数。

理由その1
もともと人間の体はエネルギーを貯め込みやすい

「氷河期を生き延びて進化してきたからこそ、できるだけ消費せずに、エネルギーを貯め込むような体になりました。」

氷河期を生き残った哺乳類の体は、エネルギーをできるだけ貯め込むようにできています。エネルギーとなるような食料が少なく、さらに厳しい寒さに耐えて生き抜くためには、できるだけエネルギーを消費せず、脂肪に変えて貯めることが大切だったからです。だから、運動は嫌い、カロリーの高いものが大好き、というのは当たり前なのです。 しかし飽食の現代において、脂肪の蓄えは当たり前と言ってはいられません。脂肪を落とすには、エネルギーの消費量が摂取量より上回ることが必要なため、本来続かなくても不思議ではない「運動」を何とかして続ける、そのためのコツが必要です。

理由その2
そもそも、人は一つの事を長くできません

「やる気を出して集中するためには、脳にドーパミンが必要です。 しかしドーパミンは2回目に激減! 3日坊主の理由です。」

運動に限らず人はそもそも一つの事を長く続けるようにできていません。 これは脳の活動を見ると良くわかります。脳にはドーパミンと呼ばれる、やる気を出させる物質があります。 「よし、運動するぞ」「はりきって頑張ろう」「さあ、始めるぞ」などと気持ちが高揚している時に、このドーパミンがたくさん分泌されます。 しかし、ドーパミンは2回目では慣れが生じる事で分泌量が低下し、3回目ともなれば、さらに低下して「さあ、始めるぞ」は空回り。なかなか体がついてきません。 また、ドーパミンの分泌は1週間程度でリズムがあります。「さあ、運動するぞ」と決意してドーパミンの分泌が増しても、3,4日すると自然と低下してしまいます。 3回目でも、3日目でもやる気の危機がやってくる。3日坊主は自然なのです。

ではどうすればいいのでしょう?
【続けるためのコツ】を、引き続き篠原教授に聞いてみました!

【続けるためのコツ】は3つ!

運動したらご褒美を用意しよう!

具体的な目標を持って運動をしよう!

アドバイスシートを参考にしよう!

コツ1
運動したらご褒美を用意しよう!

人はエネルギーを貯め込みやすく、やる気が持続しにくいので、運動を続けていくには何かコツが必要です。やる気に関係するドーパミンの分泌を維持するには、行動と快感をセットにすることが良いとされています。 運動したら意識して「楽しかった」と言ったり、「気持ちいい」と思ったり、「運動する」という「行動」に「快感」を繰り返し紐づけましょう。そうすると「運動しようかな」と思っただけで脳が「快感」を感じるようになります。 この方法は仕事や勉強にも当てはまります。続けたいと思う行動があったら意識して「楽しい」と言う、誰かに褒めてもらう、ということを行ってみてください。

コツ2
具体的な目標を持って運動しよう!

運動が続いている人を想像してみてください。「週3回、1日30分ウォーキングしよう」「月・水・金に腹筋しよう」など、目標が具体的ですね。 このような具体的な目標があると、できたかできなかったかがすぐに分かり、評価ができます。できた時は「コツ1」で紹介したドーパミンの分泌が増すので達成感を味わえ、やる気が持続しやすくなります。 ただし、ここで注意しておきたいのは100%達成できる目標にしないことです。 安易な目標は慣れが生じてドーパミンの分泌が低下します。目標達成率を50%~75%に設定すると分泌が最大化し、続けやすくなると言えます。

コツ3
アドバイスシートを参考にしよう!
アドバイスシート

しかしそれでも運動に慣れていない方や、スポーツクラブが初めての方は、何からはじめてよいかわからないと思います。そんな方のために、続けられるコツを盛り込んだのがアドバイスシートです。 まず運動する目的を明確にしましょう。ただ漠然と行うのではなく「ダイエット」や「リフレッシュ」というように目的をはっきりさせた方が、達成感をより感じられるようになります。 コナミスポーツクラブでは通う頻度と目的別に、15種類のアドバイスシートを用意しており、最適な運動メニューを選ぶことができます。 是非一度スタッフにご相談ください。

コナミスポーツ&ライフ「 なぜ人は続かないのか?」研究所について

「何事も続ける事が大切だとは分かっている。でも分かっていても、なかなか続けられない…!」
そんな続けられない人々の実態に向き合い、続けられるためのアイディアを生み出すために設立されたのが、コナミスポーツ&ライフ「 なぜ人は続かないのか?」研究所(通称 コナミつづラボ)です。
「健康は一日にして成らず。継続こそ大事。」という理念の元、長年スポーツクラブ運営で培った知見やノウハウに加え、運動生理学、脳科学、食事・栄養学などの知見を持つ教授陣や、世の中の運動や健康トレンドに関する知見を持つ雑誌編集者、ユーザーの気持ちの作り方やユーザーへのサービス伝達方法をフルサポートする電通 コミュニケーション・デザイン・センターなど、あらゆる領域のプロフェッショナルにご参画頂き、様々な角度から「続けられる」というテーマで研究・開発を行います。
運動・スポーツに関する研究・開発はもちろん、様々なジャンルの「健康のために続けられること」を主眼においた活動をしています。

【関連リンク】
コナミスポーツ&ライフ「 なぜ人は続かないのか?研究所」

以上