KONAMI J.B.STAR奮闘記 第17回
瀧澤萌優「コロナに負けないチームワーク」2020年8月に行われるヒップホップダンス世界大会でのリベンジに燃えていた私たちは、4月に行われるヒップホップダンス日本大会(世界大会代表選考会)に向けて、コナミスポーツクラブ本店でKONAMI J.B.STARとして、チームみんなが集まって練習をしてきました。新型コロナウィルスの感染拡大が起きるまでは―
日本大会に向けての振り付けができはじめたのは、今年に入ってからのことです。振りが進むにつれ、メンバーから沢山の意見が出て、作品が良い方向に進んでいました。
しかし新型コロナウィルス感染拡大防止の対策により、3月に入ってから本店や施設での練習ができなくなると聞かされたことで、一気に不安が募りました。
どうしよう―
リーダーとしてみんなの士気を高めなくてはいけないのに、自分の方がすごく奥手になっていました。
そのせいでバーシティ(12歳~18歳のメンバー5人~9人で編成されたチームで競う部門)のメンバーとも意見が対立してしまったこともありました。
正直、何もかもが怖くなってしまい、この先真っ暗になった自分がいました。
そんな時、「こういう時こそみんなで話し合おう」と、メンバーが提案をしてくれました。そして、メールなどでチーム全員に意見を募った結果、沢山の意見が出てきました。
そのおかげで私もみんなも不安を解消することができました。
みんなでひとつの壁を越えられて自信にもつながりました。
日本大会に向けてチームの団結力も上がりました。それぞれができる事をやりました。
『振りを揃えるところはこの人に揃える』と決めて、メンバーが動画を送ってくれました。
動画を見て、ここはこうした方が良いなど、改善案を見つけることもできました。
そうしてみんなが前を向いて頑張っていた時でした。
日本大会の中止を聞かされました。
言葉が出ませんでした。みんなにそのことを伝えることも苦しくて、涙が止まりませんでした。
全てを失った気がしました。何を目指して頑張っていけば良いのか。
普段通り世界大会に向けてたくさん練習して行けばよいのに、それが無くなって、訳がわからなくなって何もしませんでした。
その後、しばらくはリーダーなのにみんなに声をかけることもできず、何もできませんでしたが、リーダーとしてやれることとして、みんなでSNSを通して画面越しにミーティングをすることにしました。
久しぶりにみんなの顔を見ました。
今まで何をしていたのか、近況をみんなで話しました。
1時間ぐらいみんなで話しをしました。
話し合う中で、小さな目標として、今日何をしていたのか毎日メールを送ることになりました。
筋トレ動画を送ったり、ダンス動画やクッキング動画を送ったり、学校の課題を撮っている動画を送り合うことを今でも続けています。
日本大会が無くなるなんていう経験は初めてで、今でも何をすれば良いかも正直わかりません。でもこれまでのKONAMI J.B.STARで得た経験から、小さなことをたくさん頑張っていけば、大きなことを乗り越えられる気がします。
「練習時間が今よりも長くなった」、「もっと練習できる期間が増えた」、「だからどんどん頑張る」とプラスの方向で考えていきます。
瀧澤 萌優(たきざわ もゆ)いつも明るいKONAMI J.B.STARの新リーダー。2015年よりKONAMI J.B.STARで活動。姉の瑠夏(るか)とともに日々ダンスに向き合う。 ダンス歴は小1から。得意技は側宙。将来の夢は学校の先生。好きな食べ物は小籠包、たこ。 ニックネームは、もっちゃん 身長155cm、血液型A型 |
KONAMI J.B.STARについてコナミスポーツクラブのダンススクール「ダンシングスターズ」の中でも全体の約1%しか入ることのできない、選抜チームです。過去2010年と2014年にHIPHOPダンス大会で、世界チャンピオンに輝くなど、実力は、国内トップクラス。36人で構成されています。【関連リンク】 |