コナミホールディングス株式会社の2016年3月期における連結業績は、売上高2,499億2百万円(前年同期比114.6%)、営業利益246億79百万円(前年同期比161.2%)となりました。
税引前利益は237億68百万円(前年同期比140.1%)、親会社の所有者に帰属する当期利益は105億16百万円(前年同期比106.0%)となりました。
デジタルエンタテインメント事業におきましては、「実況パワフルプロ野球」や「ワールドサッカーコレクション」シリーズ、「プロ野球スピリッツA(エース)」を始めとするモバイルゲームの堅調な推移に加え、「メタルギア」シリーズの最新作「METAL GEAR SOLID V:THE PHANTOM PAIN(メタルギア ソリッド V ファントムペイン)」や「ウイニングイレブン2016(海外名「PES 2016- Pro Evolution Soccer -」)」等の家庭用ゲームを発売し、前期比増収増益となりました。
健康サービス事業におきましては、お客様の利用頻度に応じて選択できる料金プランや複数の施設を手軽に利用できる施設利用制度を展開し、“続けられる”をコンセプトにコナミスポーツクラブのサービスの拡充と浸透に努めるとともに、大型施設の退店等による売上高の減少の一方で、施設運営の効率化を推進した結果、前期比増益となりました。
ゲーミング&システム事業におきましては、厳しい市場環境の中で、ビデオスロットマシンの新筐体「Concerto(コンチェルト)」を始め、「Podium」シリーズ筐体やカジノマネジメントシステム「SYNKROS(シンクロス)」の販売が北米、豪州市場で堅調に推移いたしました。
遊技機事業におきましては、パチスロ「ガン×ソード」、「スカイガールズ~ゼロ、ふたたび~」、「サイレントヒル」に続き、「マジカルハロウィン5」を発売いたしました。また、ぱちんこ機の第二弾商品として当社グループのオリジナルコンテンツによる「CRぱちんこ悪魔城ドラキュラ」を発売いたしました。
なお、当連結会計年度において、遊技機事業を取り巻く市場環境が急激に変化する中、ぱちんこビジネスの再構築に向けた有形固定資産及び無形資産の減損損失等を連結損益計算書のその他の費用に84億43百万円計上いたしました。
また、今後の業績見通し等を踏まえ、繰延税金資産の回収可能性について慎重に検討を行った結果、その一部を取崩すこととし、当連結会計年度において法人税等調整額を38億95百万円計上いたしました。
1. 経営成績(連結)
- 2016年3月期
- 2015年3月期
- 売上高
- 249,902
- 218,157
- 営業利益
- 24,679
- 15,305
- 税引前利益
- 23,768
- 16,960
- 親会社の所有者に
帰属する当期利益 - 10,516
- 9,918
2. 事業セグメント売上高
- デジタルエンタテインメント事業
- 健康サービス事業
- ゲーミング&システム事業
- 遊技機事業
- 消去
- 連結合計
- 2015年3月期
- 96,975
- 73,340
- 33,825
- 14,691
- △674
- 218,157
- 2016年3月期
- 132,682
- 71,286
- 34,284
- 12,083
- △433
- 249,902
- 前年同期比 (%)
- 136.8
- 97.2
- 101.4
- 82.2
- -
- 114.6
3. セグメント損益
- デジタルエンタテインメント事業
- 健康サービス事業
- ゲーミング&システム事業
- 遊技機事業
- 全社及び消去
- その他の収益及びその他の費用
- 営業利益合計
- 2015年3月期
- 16,983
- 1,899
- 6,343
- 564
- △4,542
- △5,942
- 15,305
- 2016年3月期
- 35,669
- 2,689
- 5,572
- △1,121
- △4,649
- △13,481
- 24,679
- 前年同期比 (%)
- 210.0
- 141.6
- 87.8
- -
- -
- -
- 161.2
4. 2016年3月期の概況
デジタルエンタテインメント事業
- モバイルゲーム「実況パワフルプロ野球」が累計2,200万ダウンロードに到達、3月の「App Store」売上ランキング(ゲームカテゴリー)において、配信開始以来、初めて首位を獲得するなど事業業績に貢献
- 10月に配信した「プロ野球スピリッツA(エース)」や「ワールドサッカーコレクション」、「クローズ×WORST」、「プロ野球ドリームナイン」等、モバイルゲームの各シリーズタイトルも堅調に推移
- グローバル市場向けモバイルゲーム「Star Wars™: Force Collection(スター・ウォーズ フォース コレクション)」や「ウイニングイレブン クラブマネージャー」(海外名「PES CLUB MANAGER」)は安定した運営を継続
- アーケードゲームの新作として、音楽ゲーム「MÚSECA(ミュゼカ)」や全国同時抽選を実現した次世代ボール抽選メダルゲーム「ツナガロッタ」等を発売、「麻雀格闘倶楽部」や音楽ゲームを中心とした「e-AMUSEMENT Participation」タイトルも安定稼動を継続
- 「遊戯王トレーディングカードゲーム」の世界大会を京都で開催、引き続きグローバルに展開
- 家庭用ゲーム「メタルギア」シリーズ最新作「METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN」及び、発売から20周年を迎えた「ウイニングイレブン」シリーズの最新作「ウイニングイレブン2016(海外名「PES 2016 - Pro Evolution Soccer -」をクローバル市場に向け発売し好評を博す
健康サービス事業
- お客様の利用頻度に応じた料金プランの提供に加え、フリープランの増設や回数券の通年販売等、施設運営におけるサービスを拡充、10月にはフランチャイズ4施設を全国のコナミスポーツクラブとの共通利用を実現
- 「那須ハイランドゴルフクラブ コナミスポーツクラブ 初心者用ゴルフコース」を8月に新規オープン
- 「グランサイズ恵比寿ガーデン」を9月にリニューアルオープン、最上位ブランドのグランサイズは3店舗へと増加
- ダイエットプログラム「BIOMETRICS(バイオメトリクス)やボディメイクプログラム「V-BODY(ブイ-ボディ)」をリニューアルしたパーソナル・トレーニングを展開
- 正しい運動方法や練習方法を「コナミメソッド」として体系化し、動画コンテンツ「コナミメソッドまとめ」を公開、また、コナミスポーツクラブの体操・水泳競技部所属の選手による運動方法や親子でできる練習方法のノウハウ等を紹介し、より多くの方に運動の楽しさを訴求
- 前期における大型施設の退店及び受託施設の減少等により売上高は減少、一方で施設の運営効率化により収益は改善
ゲーミング&システム事業
- 北米市場ではビデオスロットマシンの新筐体「Concerto(コンチェルト)」が順調に推移、また、当第4四半期よりアジア・オセアニア市場でも発売開始
- ビデオスロットマシン「Podium」シリーズのカテゴリ拡大と市場ニーズに対応した商品を展開。また中南米や欧州市場における多種多様な商品提供と拡販に注力
- 「Podium」を大型化した「Podium Goliath」を始めとするプレミアム商品やゲームコンテンツの拡充により、パーティシペーションの安定した収益獲得に寄与
- 「Podium」シリーズの「Podium Stack」を中心とした多様な商品ラインアップにより、フィリピン・マレーシア市場への販売が好調に推移、また、南アフリカ市場への積極的な営業活動を展開
- 北米市場における厳しい市場環境の影響による収益の伸び悩みに加え、商品ラインアップの拡充に伴う研究開発コスト等の先行投資により営業費用が増加
遊技機事業
- パチスロ機の新商品として「ガン×ソード」、「スカイガールズ~ゼロ、ふたたび~」、「サイレントヒル」等の発売に続き、「マジカルハロウィン」シリーズの最新作「マジカルハロウィン5」を発売、新基準のパチスロ機の中でもトップクラスの市場稼働を見せ好評
- 当社グループのぱちんこ機第二弾商品として「「CRぱちんこ悪魔城ドラキュラ」を発売
- 縮小傾向にあるぱちんこ市場に加え、遊技機の規制強化等、市場構造の急激な変化が進む中で、ぱちんこビジネスの再構築に向けたタイトルの選択と集中による有形固定資産及び無形資産の減損損失等を計上
以上
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