STORY

DARK TIMES NEED A DARK HERO.

西暦1047年。希望なき暗黒の時代、闇に覆われた世界。天と人とは、邪悪な呪いによって分かたれていた。救われぬ魂が大地を彷徨い、悪夢に棲む獣が、絶え間なき暴虐を尽くす。民たちは恐怖に怯えていた。唯一、「燈光教団」を統べる修道会は、聖なる意志のもと、この禍を究明すべく、一人の相応しき者を遣わした。激越なる恐怖に克つ者、ガブリエル・ベルモンド。最愛の妻マリーを無残に殺され、その傷が未だ癒えぬ男を選んだ理由が、修道会にはあった。ガブリエルは命ぜられる。「深き森に潜む、パンという名の古き精霊を求めよ。その者こそ、汝を真実へと導くであろう」。精霊パンはかつて

修道会に接触し、マリー・ベルモンドという女の、他界から呼ぶ声を伝えていたのだ。「夫と話がしたいの」という悲痛な声を──。やがてパンに邂逅したガブリエルは亡き妻の幻影を見る。そして儚い希望と、戦慄と共にこの使命を受け入れた。自らの疑問を明かすため、真実を明かすために。戦士は森林を目指して立ち上がる。愛する者をなくした、哀傷を胸に。