第5回 新型オービタルフレーム「アージェイト」




花魁がモチーフとなっている、新型オービタルフレーム(以下「アージェイト」 )ですが、ずばり何故花魁なのでしょうか?

新川:もともと前回のラフデザイン案に棺桶型のメカというのがあって、今回村田Dがそれを出しましょうと。
で、そのメカはヒロインが乗るメカでお願いします、と言われて… 最初描いた設定が、ホントに棺桶みたいなヤツで中にゾンビ、マミー(ミイラ)みたいなガリガリ君が入っているという… それはどう見てもヒロインが乗る様な感じじゃなかったんで、何とかヒロイン用に改造していって女の子っぽいメカを描こうとしたんだけど… あんまりキャピキャピしてもしょうがないんで、色々描いてくうちになんとなくそんな感じになって、100%花魁なイメージではないんだけれども、髪型とか長いマントなんだけれども、これが着物みたいに見えれば良いかなと…

「アージェイト」 の特徴について、「着物をイメージしたマント」「髪飾り」「顔(お面)」についてお聞かせください。

村田D:このマントはバラけて複数のパーツに分解してそれが再び組み合って棺桶になったりして、それでジェフティの攻撃を弾いたりするんです。

新川:パズルみたいにバラバラッと分かれて、一枚ずつがグニャっと変形して、棺桶の形に… 数自体は合わせてあるけど、形自体はそれぞれ変形している。

村田D:モデリング担当者が自慢してました。「よくはまってるでしょ~」って(笑)。ゲームをやっていても、マントがパッと分かれたり、それがまた戻ってマントになったりするときのそのはまり具合がちゃんと角度によって見えるんだよね。よくできてるなぁって感心します。

メカニックデザイン前回のラフデザイン案。
女性的なイメージは、見られない。


「アージェイト」 の棺桶モード。
周囲に浮いているのが「WISP」だ。


「アージェイト」 の頭部デザイン。花魁的な飾りと表情、右頬に「泣き黒子」、額のは「第2の眼」。
新川:最初はバラバラの適当に切ってあったんだけど、かなり辻褄を合わせる様にパズルを組んだ。そこまでやんなくても見えないんじゃないの?って思ったんだけど、「やりたい」っていうから(笑)。

「アージェイト」 の顔なんですけれども、他のオービタルフレームに比べてもハッキリとしています、また一種の能面のような風合いがありますが…

新川:花魁型だから…ジェフティは「鳥」をモチーフにしているけど、「アージェイト」 は「花魁」だから…顔なんじゃないでしょうか。 あと、「アージェイト」 には「ホクロ」があるのね。ちっちゃいのが片頬にちょんと1個あります。「泣き黒子」。ホクロがあるメカもいいかなと…まぁネジかなんかじゃないかなぁ(笑)。

ボタンになっていて…泣きボタン(笑)

新川:ボタンを押すと、目がシャッと開いてドヴァー!って(爆)

額にあるもう1つのホクロのような物についてお聞かせください。

新川:それに関してはオービタルフレームって眼が上と下に2つ付いていて、そのホクロみたいなのがカメラになっています、そういう意味ではこっちがホントの「アージェイト」 の眼かな。

背面の設定で、髪の毛の様なものがあって先端がコネクターになっていますが、これは何でしょうか?

新川:これは背中のマントの基部と繋がっていて、コントロールボックスと本体を繋ぐ配線になっています。マント自体がバラけてウイスプという武器になったりするので、それをコントロールする役割もあります。


「アージェイト」 の胸の中央に「玉」があるのですけれども、飾りか何かでしょうか?

新川:これは、(オービタルフレーム)みんなにあるよ。これが人工知能のコンピューター中枢部で、アシストしてくれるメカには大体付いている。話までは出来なくとも、何らかのサポートをしてくれるAIが付いている。

ジェフティの「ADA」の様なものですよね。

新川:ジェフティにも付いています。

しかしAIの中枢部分がこのような表層にあると、衝撃を受けやすくなり壊れたりしませんか?

新川:…するだろうね。

壊れちゃうと、どうなってしまうんでしょうか?

新川:ココでは言えないような、大変なことになります(笑)。

村田D:前作からのZ.O.Eの1つのファクターとして、ADAっていう人工知能がそのメカをナビゲーションするというのがありました。物語としては、それがたまたま乗ったレオ君と交流を深めて…みたいな。お話の真ん中にADA、オービタルフレームに乗せられた人工知能があったので、それでデザインの中に組み込まれたのではないかと思います。

新川:だから、これがADAだよ!という主張はしていないんだけど、一応は目に見える形で在ったほうが良いんじゃないかと…

メカニックデザイン「アージェイト」 の全体像。
胸部中央にあるのが球体が、「人工知能」。
マントは、着物をイメージしたものだ。



「アージェイト」 の後ろからのデザイン画。
バックパックが付くことで、バランスが保たれる。


「アージェイト」 のラフデザイン。
マントを外した時は、ちょっとやつれている印象なんですけれど、そこは前設定の棺桶ミイラが引き継がれているのでしょうか?

新川:この背面からの設定だと貧相だけれど、背中にブースターパックが付くし、軽快な感じになります。腰の部分はミニスカートっぽいシルエットを出そうかなと思っていて、ケツなんで取れたときは…お楽しみくださいって(笑)。
ここの横のディティールはケツエクボを意識しています。髪の毛も飾りなんだけれど、これもゲーム的にただやっぱりロボットが動いたらそれにあわせてなびくのがあったら気持ち良いなっていうので付けました。また最初、顔を黄色じゃなくて黒く塗っていたら、全然花魁じゃなくてラテン系になってしまって、ヤバッって変えました。

ボディーパーツの部分が黒でエネルギーラインが流れたときにボディーラインが浮かび上がって、ピンクの欠片がバラバラッとあるデザインというのが面白いなあと思ったんですけれども…。

新川:やっぱりマントが主役なんで、体はそんなに主張しなくて闇に溶け込んでいるような感じで、エネルギーラインが走ったときだけ体のシルエットが見えるぐらいでいいかなと思いました。

他に「アージェイト」 について「ここは、こだわったぞ!」というのはありますでしょうか?

新川:腰のところを立体栄えするように、普通に丸くそのまま終わっちゃうとつまらないので、思い切ってズバンと切り落として切り株みたいに… 確かにモデリングの時にバランスを突き詰めた部分ではあります。機能的に云々ではなくて見た目に力を入れた部分ではあるかもしれない。後は、エフェクトがカッコいいかな。また”N”が筋肉質で剛な動きに対して「アージェイト」 はしなやかな柔の動きを見せてくれます。

村田D:いわゆる「萌え」な感じではないけれども… 戦う機械なんでね…あんまり媚びる必要は無いよね。なんか猫っぽい、機能的なしなやかさが…

!!…猫(笑)。

新川:追っかけると逃げて、逃げるとこっち来るという…そんな「アージェイト」(笑)


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