逆に楽しめた点があればお聞かせください。
新川:水谷デモ監督が最初推してた、「色で遊びましょう」みたいな部分があって、リアルな世界を描くメタルギアだとオレンジとか真っ青とか使えないけど、ZOEの場合だったらいろんな色をのせて大胆に遊べるというとこかな。
オービタルフレームの大きな特徴に流動ラインと、足先のシルエットがあります。
これらのアイデアはどこから生まれたんでしょうか?
新川:シルエットは学生のときに描いたスケッチを見せたら「これでいいやん。」ということになって(笑)。
エネルギーラインはその当時のスケッチでは影の表現のひとつとして描いてあってもので、それを小林君(モデル担当)と話して「これ、溝にしよう」「それじゃあ、光らせよう」っていうふうにモデル作りながら、話をしながら生まれたと。
実際にゲームに組み込むと、ダメージの状態を知らせてくれるという物になりましたけど。
結局、最終的にはつじつまを合わせて面白いモノにしていくかという部分で生まれたのかなぁと思います。
エネルギーラインはプレイヤーが何をしなくても動きが生まれるので、面白いですよね
新川:(プレイヤーが何をしなくても動くという意味で)わざとらしく息をしているロボットがあるけどそういうのは、あんまり好きじゃないんです(笑)。
「何でロボット息してんの?」って(爆)。
その代わりに動力系が動いてオイルが体に廻っている、そんな雰囲気を出す意図もエネルギーラインにはあります…
ゲーム中のジェフティはふわふわ動いていませんでしたっけ?
新川:ジェフティもこう何かフワフワしているけど(笑)デザイン的にちょっと生物っぽいので動いているのが自然なのかなぁという気もする(笑)。
股間のコクピットも印象的です。このアイデアはどこから?
新川:これも学生時代のスケッチから描いていてそのまま持ってきた部分です。 OFの特徴ですな、コックにあるからコックピット。飛行形態では跳ね上がって丁度進行方向を向くようになります。
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メカニックデザイン秘蔵資料公開!
新川洋司学生時代のスケッチ。
足先のシルエット、コクピットに注目。 |
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メカニックデザイン秘蔵資料公開!
ジェフティの飛行形態。 |
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