KONAMI

Z.O.E



地球圏(Earth)
21世紀中期、軌道エレベータの完成、ラグランジュポイントへのコロニー群設置による移民といった宇宙進出が行われ、メタトロンの発見により宇宙交通改革が起きると、人類はその版図を火星圏にまで広げる。地球側はあくまでも火星を植民地として捉え、各国がそれぞれのカウンティ(州)の行政を監督し、国連常任理事国が中心となって結成した『連合宇宙軍(UNSF)』を派遣している。

火星(Mars)
現在は16のカウンティ(州)が火星植民地連合(UCM:United Colonies of Mars)を形成している。火星では仲間・運命共同体意識が強く、民族・人種差別主義的な思想が希薄である。これはそのまま母国意識の低下に繋がり、「火星独立論」の声が年々大きくなっている。その中でもバシリアは反地球的な思想が強く、独自の軍隊を持ち、対地球兵器オービタルフレームの研究開発を行っていた。

アンティリア(Antilia)
資源採掘支援基地として、木星の衛星エウロパのL5に建設されたトーラス型コロニー。民間人の生存域としては最遠の地であり、ヘリウム3やメタトロン鉱物資源の採掘・輸送作業のための約10万人が生活している。ダイモス事件以後、火星からNUTの研究開発部が移設、オービタルフレームの研究が進められていたが、2172年、UNSFによって武装占拠が行われた。





2014
・地球の人口/環境/資源問題がピークに達する
・国際プロジェクト"軌道エレベータ構想"発表
2020
・月面基地第1号完成を機に、宇宙開発熱再燃
2022
・L1マスキャッチャー群完成
・月面マスドライバー稼動開始
2027
・アンカー衛星の軌道投入に成功
・軌道エレベータ建設スタート
2034
・国際プロジェクト"火星植民地化構想"発表
2040
・無人探査機が木星の衛星カリストに謎の平地を発見
2045
・軌道エレベータ完成。本格的宇宙時代へ
・第一世代LEV、NUTにより宇宙開発に導入
・月面資源採掘施設急増
2048
・L4/L5にスペースコロニー群建設開始
2052
・火星有人基地設置
・第1次テラフォーミングスタート
・全世界で核融合発電が主力化
2063
・国連、化石燃料の枯渇を宣言
・核融合燃料原として木星圏開発が注目を浴び始める
2067
・カリスト有人探査。メタトロン鉱脈発見
・宇宙特需時代へ
2068
・L4/L5コロニー群への移民開始
・宇宙作業機としてLEVが急速に発展
2073
・火星の衛星フォボスとダイモスに恒久拠点建設開始
2081
・メタトロン応用による電子技術革命
2093
・メタトロンの空間圧縮効果の発見
2104
・ウーレンベックカタパルト実用化
2111
・木星の衛星エウロパL5に恒久拠点アンティリアの建設を開始
2130
・火星第1次テラフォーミング完了による本格移民開始
・月面開発は徐々に下火に
2135
・火星植民地のひとつで細菌汚染発生。地球圏検疫ラインを強化
2145
・ウーレンベックカタパルト、火星ダイモス基地に設置。宇宙交通革命
・火星移民ラッシュ。カウンティ制度導入
2157
・カンドール事件発生
・地球圏とエンダーとの確執が深まる
2158
・火星バシリアカウンティ内に武装結社バフラム結成
・NUT社、秘密裏にオービタルフレームの基礎技術を確立
2167
・ダイモス事件
2172
・国連軍、アンティリアを武装占拠






EPSシステム
アンティリアで使用されているエネルギー供給システム。全ての民間飛行体は、コロニーの両端に設置されたアンテナよりマイクロウェーブの形で一元的にエネルギーの供給を受ける。
ウーレンベック・カタパルト
空間の歪みとその復元力を利用して超高速での空間航行を可能としたメタトロン関連技術。膨大な電力と容積を必要とするため、通常船舶には搭載できず、軌道上の宇宙港などに用意されたカタパルトを利用するのが一般的である。現在、地球圏ではL2、火星圏には衛星ダイモスにカタパルトが設置されている。木星圏ではエウロパのL2にカタパルトがあり、アンティリアの玄関となっている。
エクストラパーソン
コロニー居住者も含めた地球外に生活する人々を指す総称。一般的にエクストラパーソンは、壁の一歩向こうは死の世界との共通認識から、仲間意識・運命共同体意識が強く、民族・人種差別主義的な思想が希薄である
LEV
Laborious Extra-Orbital Vehicle(軌道外作業機械)。宇宙ステーションやコロニーの製作のために開発された有人作業ロボット。
エンダー
「辺境に住む人々」の意。「田舎者」のような意味合いで使われる。地球から見れば火星以遠に住む人々を指し、火星から見れば木星圏に住む人々のことを指す。
オービタルフレーム
火星バフラムで開発された戦闘用機動兵器。希少鉱物メタトロンを各部に使用すことにより、LEVを遥かに凌駕する機動性、攻撃力を有する。
カンドール事件
2157年、某国管理区域カンドールカズムを調査中の調査隊が危機に陥ったとき、隣接するアメリカ管理区域の警備部隊が連合宇宙軍の再三の警告を無視し領土侵犯し調査隊を救出。カンドールカズムには「重要な国家機密(鉱脈)」があったとして某国はアメリカを国際問題として提起、警備部隊全員が更迭となったが、彼らはマーシャンの間で「カンドールの勇者」として称えられた。国家による線引きを火星にも持ち込もうとする地球側の意識と、国家的・民族人種差別主義的な思想が希薄である火星側との意識との差が如実に表れた事件。
SSA:セルフサポーティングアーマー
オービタルフレームの装甲に使われているメタトロン関連技術。メタトロンを基調としたハイブリッド多層積層高分子体で、表面を指で押せばへこむ程の弾力性を持ちながら、衝撃に対してはセラミックを越える硬度を保つ。また破損時も適度なエネルギーとメタトロン鉱石を外部から供給してやることで自己修復する。
ダイモス事件
バフラムの反地球派士官により引き起こされたテロ事件。当時バフラムにて極秘開発中であったオービタルフレームを強奪、国連宇宙の将校を襲撃の際、ダイモスステーションを巻き込んでの大惨事となった。オービタルフレームが公のものとなり、この事件以降、地球と火星間の緊張が急激に高まることとなる。
トランスプランテーション
メタトロンコンピュータにおける"ダウンロード"。ノイマン型コンピュータで言えば"ファイルの移動"にあたるが、コピー後にコピー元を消去するのではなく、文字通りの"移動"であり、物理的なサーキットを実際に転移させる処理でコピー元のサーキットが消去されると同時に、コピー先に再構成される。この処理には、メタトロンコンピュータ同士の回路の末端を接触させる必要がある。
ネレイダム・ユニバーサル・テクノロジ
21世紀初頭より宇宙開発事業に参入していたコングロマリット(復合企業体)。LEVの最大手メーカーであり、オービタルフレームの開発元でもある。現在は火星ネレイダムカウンティに本社を置く。
VR訓練
仮想空間を使用した模擬訓練。
フレームランナー
オービタルフレームの操縦者。
ベクター・トラップ
メタトロンに高エネルギーとスピンを与えると軸方向に見かけ上の空間を引き込むような効果が観測され、その歪みはゴムのように急激に復元しようとする。その空間の歪みを閉じ込め、カーゴベイとして利用したのがベクター・トラップシステムである。
格納した物質の質量は変わらず、大量の電力を必要とするためコロニー内施設や大型貨物船などでしか使用されていない。ジェフティは弾薬格納庫としてのベクター・トラップを搭載している。
ポーター
ベクター・トラップの技術を用いて、物質を隠すために設置された専用機器をポーター(番犬)と呼ぶ。
マーシャン
火星圏で生まれ育った人々を指す総称。
メタトロン
LEVと共に宇宙開発の礎となる二大要素のひとつに挙げられる"鉱石"。21世紀初頭木星の衛星カリストで鉱脈が発見され、その特異な性質の研究が進み様々な分野で使用されている。
メタトロンコンピュータ
メタトロンを集積回路に使用した量子コンピュータの一種。それまでのデジタル式フォン・ノイマン型コンピュータとは一線を画す。
桁違いの演算速度と小型化を両立。演算装置と記憶装置の区別がなくサーキットそのものが絶えず変化することで演算と記憶を(量子論的に言えば別の宇宙で)行う。
優勢予測指数
機体データ、パイロットの素養、状況等、総合的彼我戦力差をシュミレートした指数。
ラグランジュポイント
18世紀の数学者、ジョセフ・ルイ・ラグランジュが発見した、3つの天体の間に存在する力学的な重力均衡点。地球圏では、地球の重力と月の重力そして月の自転の遠心力の3つの力が釣り合った各ラグランジュポイントにコロニー群が建設されている。L1、L5と表記する。
リニアドライバー
アンティリアの最外層を通る資材輸送用システム。資材を積んだ専用コンテナを、常電磁浮上システムを利用して運送する。







Back To Z.O.E


"PlayStation 2"は、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの登録商標です。
(C)2001 KCE Japan ALL RIGHTS RESERVED.