EPSシステム
アンティリアで使用されているエネルギー供給システム。全ての民間飛行体は、コロニーの両端に設置されたアンテナよりマイクロウェーブの形で一元的にエネルギーの供給を受ける。
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ウーレンベック・カタパルト
空間の歪みとその復元力を利用して超高速での空間航行を可能としたメタトロン関連技術。膨大な電力と容積を必要とするため、通常船舶には搭載できず、軌道上の宇宙港などに用意されたカタパルトを利用するのが一般的である。現在、地球圏ではL2、火星圏には衛星ダイモスにカタパルトが設置されている。木星圏ではエウロパのL2にカタパルトがあり、アンティリアの玄関となっている。
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エクストラパーソン
コロニー居住者も含めた地球外に生活する人々を指す総称。一般的にエクストラパーソンは、壁の一歩向こうは死の世界との共通認識から、仲間意識・運命共同体意識が強く、民族・人種差別主義的な思想が希薄である
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LEV
Laborious Extra-Orbital Vehicle(軌道外作業機械)。宇宙ステーションやコロニーの製作のために開発された有人作業ロボット。
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エンダー
「辺境に住む人々」の意。「田舎者」のような意味合いで使われる。地球から見れば火星以遠に住む人々を指し、火星から見れば木星圏に住む人々のことを指す。
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オービタルフレーム
火星バフラムで開発された戦闘用機動兵器。希少鉱物メタトロンを各部に使用すことにより、LEVを遥かに凌駕する機動性、攻撃力を有する。
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カンドール事件
2157年、某国管理区域カンドールカズムを調査中の調査隊が危機に陥ったとき、隣接するアメリカ管理区域の警備部隊が連合宇宙軍の再三の警告を無視し領土侵犯し調査隊を救出。カンドールカズムには「重要な国家機密(鉱脈)」があったとして某国はアメリカを国際問題として提起、警備部隊全員が更迭となったが、彼らはマーシャンの間で「カンドールの勇者」として称えられた。国家による線引きを火星にも持ち込もうとする地球側の意識と、国家的・民族人種差別主義的な思想が希薄である火星側との意識との差が如実に表れた事件。
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SSA:セルフサポーティングアーマー
オービタルフレームの装甲に使われているメタトロン関連技術。メタトロンを基調としたハイブリッド多層積層高分子体で、表面を指で押せばへこむ程の弾力性を持ちながら、衝撃に対してはセラミックを越える硬度を保つ。また破損時も適度なエネルギーとメタトロン鉱石を外部から供給してやることで自己修復する。
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ダイモス事件
バフラムの反地球派士官により引き起こされたテロ事件。当時バフラムにて極秘開発中であったオービタルフレームを強奪、国連宇宙の将校を襲撃の際、ダイモスステーションを巻き込んでの大惨事となった。オービタルフレームが公のものとなり、この事件以降、地球と火星間の緊張が急激に高まることとなる。
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トランスプランテーション
メタトロンコンピュータにおける"ダウンロード"。ノイマン型コンピュータで言えば"ファイルの移動"にあたるが、コピー後にコピー元を消去するのではなく、文字通りの"移動"であり、物理的なサーキットを実際に転移させる処理でコピー元のサーキットが消去されると同時に、コピー先に再構成される。この処理には、メタトロンコンピュータ同士の回路の末端を接触させる必要がある。
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ネレイダム・ユニバーサル・テクノロジ
21世紀初頭より宇宙開発事業に参入していたコングロマリット(復合企業体)。LEVの最大手メーカーであり、オービタルフレームの開発元でもある。現在は火星ネレイダムカウンティに本社を置く。
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VR訓練
仮想空間を使用した模擬訓練。
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フレームランナー
オービタルフレームの操縦者。
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ベクター・トラップ
メタトロンに高エネルギーとスピンを与えると軸方向に見かけ上の空間を引き込むような効果が観測され、その歪みはゴムのように急激に復元しようとする。その空間の歪みを閉じ込め、カーゴベイとして利用したのがベクター・トラップシステムである。
格納した物質の質量は変わらず、大量の電力を必要とするためコロニー内施設や大型貨物船などでしか使用されていない。ジェフティは弾薬格納庫としてのベクター・トラップを搭載している。
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ポーター
ベクター・トラップの技術を用いて、物質を隠すために設置された専用機器をポーター(番犬)と呼ぶ。
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マーシャン
火星圏で生まれ育った人々を指す総称。
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メタトロン
LEVと共に宇宙開発の礎となる二大要素のひとつに挙げられる"鉱石"。21世紀初頭木星の衛星カリストで鉱脈が発見され、その特異な性質の研究が進み様々な分野で使用されている。
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メタトロンコンピュータ
メタトロンを集積回路に使用した量子コンピュータの一種。それまでのデジタル式フォン・ノイマン型コンピュータとは一線を画す。
桁違いの演算速度と小型化を両立。演算装置と記憶装置の区別がなくサーキットそのものが絶えず変化することで演算と記憶を(量子論的に言えば別の宇宙で)行う。
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優勢予測指数
機体データ、パイロットの素養、状況等、総合的彼我戦力差をシュミレートした指数。
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ラグランジュポイント
18世紀の数学者、ジョセフ・ルイ・ラグランジュが発見した、3つの天体の間に存在する力学的な重力均衡点。地球圏では、地球の重力と月の重力そして月の自転の遠心力の3つの力が釣り合った各ラグランジュポイントにコロニー群が建設されている。L1、L5と表記する。
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リニアドライバー
アンティリアの最外層を通る資材輸送用システム。資材を積んだ専用コンテナを、常電磁浮上システムを利用して運送する。
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